税金を安くしてまで「セルフメディケーション」を進める理由とは?

 
 
2017年1月から、「セルフメディケーション」を推進するための減税の制度がスタートしました。
ここでは、そこまでして「セルフメディケーション」を進めようとするねらいや背景についてみていきましょう。 

「セルフメディケーション」とは?

「セルフメディケーション」とは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。(世界保健機関(WHO)における定義)
 

なぜ、「セルフメディケーション」?

国が税金を安くしてまで、「セルフメディケーション」を進めようとする理由は何でしょうか?
一つの大きな理由が、医療費の抑制です。
国全体として、医療費をできるだけ減らしていこうという発想です。
 
日本で医療に使われるお金は年々増えていて、2006年度から2015年度までの10年間だけでも、約32兆円から約42兆円へと10兆円近くも多くなっています。
その中でも、医療用の医薬品の伸びが大きいとのことです。
 
このような現状を改善していくための考え方が、「セルフメディケーション」です。
軽い症状は、自分自身で薬を選んで、飲んで、手当をする。
症状を主体的に管理することで、診察を受けたり、飲みきれないほどたくさんの薬をもらって無駄になったりすることを避けようとするものです。
 

「セルフメディケーション」が進むようになってきた背景とは?

「セルフメディケーション」が進めやすくなったのは、市販の薬がパワーアップしていることも大きな要因の一つです。
 
「薬局で売られている薬は効かない」「病院の薬はよく効く」・・・こういう感覚を持っておられる方は多いかもしれません。
確かに、市販の薬は安全性重視のために、ゆるやかに作用する薬が多いことも事実でしょう。
でも、最近ではだいぶ状況が変わってきて、病院で使われていた薬の成分を含んだものが、薬局などで販売される流れになっています。
 
このように医療用から転用された薬たちは、「スイッチOTC」と呼ばれています。
「医療用からスイッチした市販薬」という意味です。
OTCというのは、”Over The Counter”の略で、薬局でカウンターごしに販売するという意味です。
 
効果があって、なおかつ安全性が確認されている成分を含んだ薬を、病院に行かなくても薬局などで買えるようになっているということです。
 
なんか、 わざわざ難しい言葉を使っている感じがしないでもないです(笑)
 
そして、セルフメディケーション減税の対象になるのも、こうした「スイッチOTC」と呼ばれる薬たちで、すべて医療用として使われていた成分を含んでいます。
 
このサイトでご紹介している薬も、ぜんぶ医療用から転用された成分を含んだ市販薬ということになります。
 

まとめ

「セルフメディケーション」を進める理由や背景についてみてきました。
国全体の医療費を抑えていこうという発想から、自分自身で手当できるものは病院でなくて、市販の薬で対応していこうということでした。
 
そして、また、市販の薬の中にも、病院で使われているのと同じ成分・量を含んだものがあるということですね。
 
たしかに、薬局で買った薬で対処できるのなら、診察を受けたり処方箋を書いてもらったりしなくてもすむので、その分安くなりますよね。
 
でも、いいことばかりのように思える「セルフメディケーション」にも、デメリットはあるんじゃないかなと思ってしまいます。
機会を改めて、セルフメディケーションのデメリットも深く掘り下げてみたいと思います。


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